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ドローンカメラマンになるには|資格は必須ではないが、登録は義務

空撮の海岸線

空撮を仕事にするドローンカメラマンという選択肢があります。

まず誤解を解いておきます。国家資格がなくても、ドローンで撮影の仕事を受けることはできます。

ただし、やらなくてよいわけではありません。制度を分けて説明します。

資格がなくても飛ばせるのですか?

はい。個別に飛行の許可・承認を得れば、国家資格がなくても飛ばせます(ドローンスクール大阪なんば、2026年時点)。

国家資格は「必須の免許」ではなく、「申請の手間を減らす資格」という位置づけです。二等資格を持っていると、本来なら国土交通省への申請が必要な飛行の一部が、申請なしで飛べるようになります。

つまり、資格なし=違法ではありません。資格なしで飛ぶ場合は、そのつど個別に申請するだけです。

では、何が「義務」なのですか?

機体登録です。100g以上のドローンは、飛ばす前の機体登録が法律上の義務になっています。

100g以上のドローンは、機体登録が義務です。登録しない機体を飛ばすと、資格の有無にかかわらず違反になります。「ドローン 機体登録」という語は、月1,300件検索されています(2026年時点)。

登録に加えて、次のような飛行には個別の許可・承認が必要です。

  • 人口集中地区(DID)の上空
  • 夜間の飛行
  • 目視できない範囲での飛行
  • 人や建物に近い場所での飛行

カメラマンとして依頼を受ける撮影の多くが、この条件に当てはまります。不動産の外観、イベント会場、観光地は、たいてい人がいる場所だからです。

資格を取ると、何が変わりますか?

申請の手間が減ります。それだけです。二等資格があると、一部の飛行で申請を省略できます。

二等資格があると、上記の飛行区分の一部について、そのつどの申請が省略できます(JULC 日本無人航空機免許センター、2026年時点)。技能証明は一等・二等に分かれ、有効期間は3年です。

もう1つ、実務上の理由があります。

不動産会社や上場企業が空撮を依頼する際、資格の有無を選定基準にするケースが増えています

発注する側が「資格の有無」で選ぶようになっています。技術の証明というより、信頼の担保として機能しているという話です。

実際に依頼されるのは、どんな撮影ですか?

不動産の外観、結婚式場の立地紹介、観光地の記録、建物の点検です。どれも業務用途です。

  • 不動産の外観・敷地の空撮
  • 結婚式場の外観・立地紹介
  • 観光地・イベントの記録
  • 建物や設備の点検

七五三やウェディングのような「その日限りの記念」ではなく、業務用途です。ビジネスプロフィール写真と同じで、季節に左右されにくい仕事です。

ただし機材への投資が大きい分野です。ドローン本体に加え、予備バッテリー、保険、登録・申請の手間がかかります。カメラマンとしての機材投資の考え方はフリーランスカメラマンの実際にまとめました。

機材投資をどう回収していくかは、無料のオンライン講座の第2部でも扱っています。

事故が起きたら、どうなりますか?

通常の撮影より、責任の範囲が重くなります。墜落は、地上の人や物への被害につながります。

契約や責任範囲の整理はカメラマンの業務委託とは?も参考にしてください。

制度は変わることがあります。実際に飛行を計画するときは、国土交通省の最新情報をご自身で確認してください(国土交通省 無人航空機操縦者技能証明)。

この記事のまとめ

  • 国家資格は必須ではない。なくても個別の許可・承認を得れば飛行できる
  • 義務なのは機体登録。100g以上のドローンはすべて対象
  • 人口集中地区・夜間・目視外・人や建物の近くでの飛行は、個別の許可・承認が必要
  • 資格(二等・一等)があると、申請の手間が減る。有効期間は3年
  • 発注側が資格の有無を選定基準にするケースが増えている
  • 依頼の中心は不動産・式場外観・観光地・点検など業務用途
  • 機材投資と保険が、他の分野より重い前提になる

ドローン以外の分野からの始め方は、無料のオンライン講座の第2部にまとめています。

出典:国土交通省、ドローンスクール大阪なんば、JULC 日本無人航空機免許センター(いずれも2026年9月時点。制度は変わることがあります)

執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)

柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。

監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)

一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。

この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。

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このサイトの監修者の本

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版)

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版/2026年2月)
このサイトで扱っている「需要を先に見つける」という考え方は、この本がもとになっています。