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ママフォトグラファーが怪しいと言われる理由と、依頼が続く人の違い

公園でしゃがんで子どもの目線までカメラを下げ、撮影している女性の後ろ姿

「ママフォトグラファー」で検索すると、講座の案内と並んで、否定の声が上位に出てきます。 2位は「50万の講座を諦めるまでの記録」、4位は「誘われて困っています」という相談です。

怪しいと言われているのは、撮影そのものではありません。 資格を売る側の商売のしかたです。この2つが混ざったまま語られています。

この記事では、何が怪しいと言われているのかを分けたうえで、依頼が続いている人が何をしているのかを説明します。

ママフォトグラファーは、何が怪しいと言われているのか?

資格の売り方・プロを名乗るまでの短さ・料金表示の3つです。 検索上位に出ている投稿を読むと、指摘されているところははっきりしています。

言われていること誰が言っているか
1 資格を売るために勧誘される講座に誘われた人(検索4位の相談)
2 短期間でプロを名乗っている依頼しようとした人(知恵袋)
3 表示した料金と実際の金額が違う同上

順に見ます。

1 資格を売るために勧誘される

幼稚園のママ友から講座に誘われた人が、こう書いています。

A曰く、一度資格を取れば商売としてやっていけるし、ロケーション撮影で数枚撮って最低1万円~とか自由に設定すればいい、出張費別で5000円~とか取れば結構儲かるそうです。
でも気が乗らなくて…。何人か一緒に誘われたママ友がいますが、みんなそこまでやりたくないなぁという気持ちらしく、断る事にしたんです。

これに答えたのは、元プロカメラマンでした。ベストアンサーです。

「ママフォトグラファー」ですか? これは新手の商売ですね。下手したら詐欺に近いかも?
ママ友Aは、あなたを商売の相手として見ているだけですよ。

(Yahoo!知恵袋 q13229223378 とそのベストアンサー。2026年10月26日に確認)

ここで怪しいと言われているのは、撮影ではなく勧誘です。 資格を教える側に20万円が入る、という構造を別の投稿が書いています。

その資格を取ると20万ぐらいの儲けになり、いろんな資格があるので、ニューボーンやベビーフォトやベビマなど、すべて資格が別になるので全部とると100万ぐらいになります。

(Yahoo!知恵袋 q10259946210。2026年10月25日に確認)

2 短期間でプロを名乗っている

依頼しようとした人の疑問です。

ママさんカメラマンは個人カメラマンの方が主催するワークショップなどを受けてから、お仕事としてニューボーン撮影をしているみたいなのですが、短期間でノウハウを取得できるものなんでしょうか?
中にはカメラ歴0から1週間でプロになれるというワークショップもあるみたいで、プロという概念とは?と考えてしまいます。

(Yahoo!知恵袋 q11257318446。2026年10月25日に確認)

依頼する側は、年数を見ているのではありません。 「1週間でプロ」という宣伝の仕方に引っかかっています。

3 表示した料金と実際の金額が違う

同じ質問への回答です。

3000円というのは撮影料が3000円で写真データは別売じゃないのですか?結局全データを買ったりすると5万円とかするのでは?

モニター価格3000円は「その写真が宣伝に使われる」という意味です。

(同上)

3,000円という表示を見た人は、合計がいくらになるかを考えています。 書いていないと、ここで止まります。

では、依頼が続いている人は何をしているのか?

上の3つの逆です。どれも資格とは関係がありません。

1 合計金額を先に書いている

撮影料・データ料・出張費・納品枚数を1枚に並べて、合計を書きます。

書き方依頼する人の受け取り方
「撮影料3,000円」だけあとでいくらになるのか分からない
「撮影料3,000円+データ1枚500円」枚数によって変わる。計算が要る
「全部込み25,000円/データ30枚」そのまま判断できる

出張撮影の相場は、fotowaで平日24,200円・土日祝29,700円(2026年8月時点)。ここから大きく外れると、比べられたときに説明が要ります(出張撮影の料金はどう決まる?相場と価格の付け方)。

2 モニター価格のときは、理由を書いている

安くする理由を書かずに安くすると、上の回答のように受け取られます。

「宣伝に使わせていただく代わりに、この金額にしています」と書けば済みます。書かないと、安さだけが伝わって不信につながります。

3 何を何組撮ったかを示している

年数ではありません。新生児なら新生児、七五三なら七五三で、何組撮ったかです。

風景とポートレートが混ざった作品集では、依頼する人の不安は消えません。同じ場面の写真が並んでいることが、1週間でプロという宣伝への答えになります。

作例の枚数の目安は、カメラマンのポートフォリオは20枚以上|4社の応募条件で実際の条件を確認できます。

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ママであることは、強みになるのか?

なります。ただし、肩書きではなく中身のほうです。

子育て中の人が撮影を受けることについて、現役のカメラマンがこう書いています。

女性しか入れない現場や自身の職歴を活かすとか共感しやすいターゲットとか見定めて専門性を出してくとか。

(Yahoo!知恵袋 q11301162176 の回答。2026年10月25日に確認)

ここで言われているのは3つです。

強み具体的に
入れる場所が違う産後すぐの自宅、授乳の時間、子どもがぐずる場面
分かることが違う赤ちゃんの眠るタイミング、ママが撮られたくない角度
話が通じる産後の体調、上の子の扱い、撮影の時間帯の都合

これは「ママフォトグラファー」と名乗ったから手に入るものではありません。 実際に子育てをしている人が持っているものです。

逆に言えば、名乗っただけで中身がないと、上の「新手の商売」の側に見えます。

「ママフォトグラファー」と名乗らないほうがいいのか?

名乗ってもかまいません。ただし、それだけでは何を撮る人か伝わりません。

検索している人は「ママフォトグラファー」という言葉で探していないことがあります。実際に検索されているのは「ニューボーンフォト」「七五三 出張撮影」「お宮参り カメラマン」のような、撮ってほしいものの名前です。

プロフィールに書くなら、この形になります。

プロフィールの一行
前の書き方ママフォトグラファーとして活動しています
直した書き方2児の母です。産後2週間の新生児と、お宮参りの出張撮影を受けています(これまで◯組)

下の段は、肩書きではなく何を撮る人かと、何組撮ったかが書いてあります。上の3つの疑いに、最初から答えている形です。

よくある質問

資格を取らないと名乗れませんか?
名乗れます。ニューボーンフォトにも家族写真にも国家資格はありません(ニューボーンフォトに国家資格はない|依頼するママが見ている3つ)。

講座に誘われましたが、断っていいですか?
断ってかまいません。上の知恵袋の相談者も、誘われたママ友も全員断っています。撮影を仕事にしたいかどうかは、誘われたタイミングとは関係ありません。

「怪しい」と言われるのが怖くて始められません。
怪しいと言われているのは勧誘と料金表示です。合計金額を書く・モニターの理由を書く・何組撮ったかを示す。この3つが揃っていれば、言われている内容に当てはまりません。

扶養の範囲で受けられますか?
受けられます。収入の額で条件が変わるので、副業の確定申告20万円は売上じゃない?撮影の経費で変わるを確認してください。

子どもが小さいうちは無理ですか?
撮影は半日仕事になります。新生児の撮影は生後2〜3週間に集中するので、予定が立てにくい時期でもあります。受けられる曜日と時間帯を先に決めて、料金表に書いておくと断りやすくなります。

まとめ

  • 怪しいと言われているのは撮影ではなく、資格を売る側の商売のしかた
  • 指摘は3つ。勧誘・1週間でプロという宣伝・表示した料金と実際の金額の差
  • 元プロカメラマンの回答「これは新手の商売ですね」は、勧誘についての言葉
  • 依頼が続く人は、その逆をしている
  • 合計金額を先に書く(撮影料・データ料・出張費・枚数)
  • モニター価格の理由を書く(宣伝に使わせてもらう、と明記する)
  • 何を何組撮ったかを示す(年数ではない)
  • ママであることは強みになる。入れる場所・分かること・話が通じることの3つ
  • ただしそれは名乗って手に入るものではなく、実際に持っているもの
  • プロフィールには肩書きではなく、何を撮る人かと何組撮ったかを書く

怪しいと言われる要素は、料金表と作例で消えます。資格を増やしても消えません。

関連記事:ニューボーンフォトに国家資格はない|依頼するママが見ている3つ/出張撮影の料金はどう決まる?相場と価格の付け方/カメラマンになる

※引用した質問と回答は、Yahoo!知恵袋の公開ページから2026年10月25日に確認したものです。投稿者個人の経験であり、すべての人に当てはまるものではありません。

※料金の相場は変わります。実際の設定は、各サービスの最新の案内を確認してください。

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執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)

柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。

監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)

一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。

この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。

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このサイトの監修者の本

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版)

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版/2026年2月)
このサイトで扱っている「需要を先に見つける」という考え方は、この本がもとになっています。