未経験から写真を仕事にする人のための情報サイト

Lightroomの使い方は?迷ったら触るのはこの7つだけ

打ち合わせ風景(ノートPC・対面)

Lightroomは機能が多く、メニューを開くと調整項目がずらりと並びます。全部を覚える必要はありません。

出張撮影や副業で写真を仕事にするなら、触る場所はほぼ決まっています。最初に必要な部分だけに絞って説明します。

Lightroomで、何ができる?

大量の写真を、同じ設定でまとめて調整するためのソフトです。部分の修正はPhotoshopの役割です。

似たソフトにPhotoshopがありますが、役割が違います。

得意なこと向いている作業量
Lightroom明るさ・色・傾きなど、写真全体の調整数十〜数百枚まとめて
Photoshop写り込みの除去など、1枚に対する細かい修正数枚だけ

仕事で撮る写真は、1回の撮影で数十枚〜100枚を超えることも珍しくありません。この「まとめて同じ設定をかける」という部分を担うのがLightroomです。現像とレタッチの役割分担はレタッチのやり方でも扱っています。

料金プランはどれを選ぶ?

まず必要なのは月額1,480円のLightroomプランだけです(2026年6月時点、カメラのトリセツ)。

プラン月額(税込)内容
Lightroomプラン1,480円Lightroom+Lightroom Classic+1TBクラウド
フォトプラン2,380円上記に加えてPhotoshopも使える
Creative Cloud Pro9,080円Adobeの全アプリが使える最上位プラン

まず必要なのはLightroomプランだけです。Photoshopで1枚ずつ修正する場面は多くないので、必要になってからフォトプランに変更しても遅くありません。

LightroomとLightroom Classic、どちらを使う?

ここで混乱しやすいのですが、「Lightroom」という名前のソフトが2種類あります。

Lightroom(CC)Lightroom Classic
写真の保存先Adobeのクラウド自分のパソコン・外付けHDD
複数の端末で同期できる(原本ごと)スマホ用の縮小版だけ
仮想コピー(同じ写真の別バージョン管理)非対応対応
プリントモジュール非対応対応

プロが「Lightroom」と呼ぶ場合、たいていはClassicのほうを指しています。仕事で数百枚を扱うなら、パソコン本体に保存して仮想コピーが使えるClassicのほうが向いています。Lightroom(CC)は、スマホでの確認や家族との共有には便利です。

どちらも同じ料金プランの中に含まれているので、両方インストールして、用途で使い分けて構いません。

写真を仕事にするまでの手順を、公式メールマガジンで配信しています

撮り方を手順に変える/仕事のありかを知る/始めない理由をひとつずつ外す。 この3つを曜日ごとに分けて、隔日でお届けしています。登録はメールアドレスだけです。

公式メールマガジンに登録する

最初に触るのはどこ?

RAW現像は、読み込み、選別、現像、書き出しの順に進めます。最初に触るのは、SDカードからの読み込みです。

1. 読み込み
SDカードから、撮った写真をLightroomに取り込みます。

2. ホワイトバランス
色温度のスライダーで、青みやオレンジっぽさを補正します。

3. 露光量
「露光量」で写真全体の明るさを、まずは±0.5〜1.0の範囲で調整します。暗い部分・明るい部分だけを直したいときは、「ハイライト」「シャドウ」を別に動かします。

4. コントラスト・明瞭度
コントラストは+10〜+30程度。風景など質感を出したい写真は、明瞭度を+15〜+30程度にします。人物写真では明瞭度を上げすぎると、肌の質感が強調されすぎるので注意してください。

5. トーンカーブ
S字にカーブを描くと、暗い部分をさらに少し下げ、明るい部分をさらに少し上げられます。メリハリを出したいときに使います。

6. HSL・シャープネス
特定の色(空だけ青を濃くする、など)を個別に調整できます。シャープネスは、適用量40〜60・半径1.0・ディテール25あたりが基準です。

7. 書き出し
SNSに載せるなら、JPEG・画質80・長辺2,048px・sRGBが目安です(カメラのトリセツ)。納品用はもっと大きいサイズで書き出します。

最初は7つとも触らなくて構いません。2〜3(ホワイトバランス・露光量)だけでも、写真の印象は大きく変わります。慣れてから残りを足していく進め方でも十分です。

プリセットは使っていい?

使って構いません。プリセットは、あらかじめ用意された調整の組み合わせのことです。

自分でよく使う設定を、プリセットとして保存しておくのが基本的な使い方です。仕事で同じ場所・同じ光の写真をまとめて処理するときは、1枚に設定を作ったら、同じプリセットを残り全部に貼り付けるというやり方になります。この考え方はレタッチのやり方の「同じ仕上がりに揃える」でも詳しく説明しています。

配布されている無料・有料のプリセットを最初は使ってみて、「なぜこの設定になっているか」を見ながら覚えていくのも一つの方法です。

仕事で使うなら、何を覚えればいい?

同じ設定を他の写真にコピーする機能が、いちばん効きます。次がホワイトバランスと露光量です。

  1. 同じ設定を他の写真にコピーする機能(1枚ずつ直さないための、一番効く操作)
  2. ホワイトバランス・露光量(写真の印象の8割はここで決まる)
  3. 自分用のプリセットを1つ作る(毎回ゼロから調整しない)
  4. トーンカーブ・HSL(慣れてから)

Photoshopの細かい修正技術より先に、この4つを固めるほうが、仕事としては効率が上がります。レタッチを専門に請け負う副業もあり、必要なソフトの知識は同じです。詳しくはレタッチ代行の副業にまとめました。

よくある質問

無料で使えますか?
Adobeは体験版を期間限定で提供しています。継続して仕事で使うなら、月額1,480円のプランが必要です。

スマホアプリだけで足りますか?
簡単な調整はスマホ版でもできますが、まとめて大量に処理する作業はパソコン版のほうが向いています。仕事で使うなら、パソコン版を基本にしてください。

Photoshopも契約すべきですか?
最初は不要です。まとめて調整するだけならLightroomで足ります。写り込みの除去など、1枚ずつの細かい修正が増えてきたら、フォトプラン(2,380円)への変更を検討してください。

古いパソコンでも動きますか?
動きますが、RAWファイルは重いため、パソコンが遅いと1枚を表示するだけで待ち時間が発生します。枚数をこなす仕事にするなら、動作の快適さも時間のうちに入れて考えてください。

この記事のまとめ

  • Lightroomは大量の写真を、同じ設定でまとめて調整するためのソフト。1枚ずつの細かい修正はPhotoshop
  • 料金はLightroomプラン月額1,480円から。最初はこれで十分
  • 「Lightroom」と「Lightroom Classic」は別のソフト。仕事で使うならClassicが基本
  • 最初に触るのはホワイトバランス→露光量の2つだけでも効果は大きい
  • 仕事として効率を上げるには、同じ設定を他の写真にコピーする機能を先に覚える

写真を仕事にするまでの手順は、公式メールマガジンで配信しています。撮り方・仕事のありか・値段の決め方を、曜日ごとに分けて隔日でお届けします。登録はメールアドレスだけです。

関連記事:レタッチのやり方は?/レタッチ代行の副業

※料金・プラン内容は2026年6月時点の情報です(出典:カメラのトリセツ)。契約前に公式サイトで最新の内容を確認してください。

執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)

柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。

監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)

一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。

この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。

週4回、写真を仕事にする話をお届けしています

月・水・金・日の18時30分。撮り方の手順、料金の決め方、依頼の受け方。1通5分で読み終わる分量です。購読は無料で、解除はいつでもできます。

公式メールマガジンを購読する(無料)

このサイトの監修者の本

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版)

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版/2026年2月)
このサイトで扱っている「需要を先に見つける」という考え方は、この本がもとになっています。