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江ノ電の撮影スポットは、仕事でも撮れるのか?

高架の線路と奥の山並み

江ノ電の撮影スポットを集めたサイトは、沿線に96か所を挙げています。

ただ、仕事として撮る条件を書いた記事が見当たりません。江ノ島電鉄の撮影許可申請書と、鎌倉市の条例を原文で確かめました。

結論から書くと、土曜と休日は撮影できません。

江ノ電で、仕事として撮れますか?

撮れます。ただし土曜休日以外の9時から17時までです。 江ノ島電鉄に撮影許可申請書を出します。

江ノ島電鉄は、申請書の条件にこう書いています。

撮影時間は、土曜休日以外の 9時00分から17時00分までの許可時間内とします。ただし、時間内であっても混雑時はこの限りではありません。

(出典:撮影許可申請書(江ノ島電鉄株式会社)、2026年10月18日に確認したものです)

依頼が集まる土日が、そのまま使えません。 墨田区立公園や豊島区立・江東区立の庭園と同じ形です。

申請先は観光企画部で、申請書には撮影料と施設等使用料・立会い費の欄があります。

三脚やレフ板は使えますか?

電車内と施設では使えません。 三脚も照明もレフ板も、持ち込みそのものが断られています。

電車内及び施設での三脚・照明・レフ板の使用および持ち込みは出来ません。

江ノ島電鉄は、レフ板まで名指ししています。 人物を撮る前提の機材が、まとめて外れます。

スカイツリーは折りたためない三脚が持ち込み不可、東京タワーは1台まででした。江ノ電はレフ板も入ります。

ほかに、どんな条件がありますか?

人数は10名以下です。 スタッフとキャストを合わせた数で、申請書に書いて出します。

申請書に並んでいる条件のうち、撮る側が当たりやすいものを挙げます。

  • スタッフとキャストの総数は10名以下
  • 線路内および乗務員室の撮影は不可。藤沢駅・鎌倉駅での折り返し乗車も不可
  • 公道を使うなら所轄警察署の道路使用許可を取り、その写しを申請書と一緒に出す
  • 近隣への告知は、チラシではなく住んでいる方と直接話す
  • 走行中の電車は十分な距離をおく。電車の非常制動距離は約100メートル
  • 沿線付近の道路は駐車禁止区間。短時間でも近隣の駐車場へ
  • 申請時刻を30分以上過ぎたら中止
  • 二次使用(DVDの販売等)は別途申請と使用許諾

道路使用許可の写しを先に求められる点が、ほかの施設と違います。 公道と鉄道の両方にまたがるからです。

鎌倉市の条例には、何が書いてありますか?

車道で立ち止まる撮影と、線路の周辺での撮影が迷惑行為に挙がっています。 平成31年4月1日に施行されました。

「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」の迷惑行為に、こう入っています。

車道において、立ち止まる等車両の通行の妨げになるような方法で撮影を行うこと
線路の周辺等危険な場所で撮影を行うこと

(出典:鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例について(鎌倉市)、2026年10月18日に確認)

鎌倉高校前の踏切には、市が交通誘導員を配置しています。 土日祝だけでなく平日にも広げられました。

仕事として撮るなら、誘導員がいる場所で三脚を立てる形は取れません。

どこで撮るのが現実的ですか?

駅から離れた場所です。 踏切と車道は、鎌倉市の条例と誘導員の対象になっています。

よく挙がる場所を、条件で並べます。

場所性格注意
鎌倉高校前1号踏切公道・踏切誘導員が配置されている。車道での撮影は条例の迷惑行為
極楽洞(極楽寺〜長谷)線路沿い線路の周辺。条例の迷惑行為に当たる場所
七里ヶ浜(七高通り)公道車道で立ち止まらない。駐車禁止区間
行合橋・神戸橋公道の橋三脚を立てるなら道路使用許可
龍口寺前交差点公道急カーブ。交通量が多い

📍 地図で見る 鎌倉高校前駅 / 極楽洞 / 七里ヶ浜

定番として紹介されている場所ほど、条例と誘導員に当たります。 趣味で手持ちで撮るぶんには問題になりませんが、仕事で機材を広げる形は別です。

趣味で撮るときは、何に気をつけますか?

車道に立たないことと、線路に近づかないことです。 この2つが条例の迷惑行為そのものです。

  • 車道で立ち止まらない(歩道から撮る)
  • 線路の周辺に入らない
  • 沿線の道路に駐車しない(駐車禁止区間です)
  • 電車の非常制動距離は約100メートル。止まれません

申請が要るのは仕事のときだけです。 趣味で歩道から手持ちで撮るぶんには、手続きは要りません。

新幹線も同じ分け方でした。趣味と営利で条件が変わります。

依頼が来たら、何から確かめますか?

撮影日が平日かどうかです。 土曜と休日は、江ノ電の撮影許可そのものが下りません。

  1. 平日か土日か(土曜休日は不可。9時〜17時)
  2. 公道を使うか(使うなら所轄警察署の道路使用許可。その写しを申請書に添える)
  3. 機材をどこまで持つか(電車内と施設は三脚・照明・レフ板が不可)
  4. 人数(スタッフとキャストを合わせて10名以下)
  5. 近隣への告知(チラシではなく直接話す)

土日に鎌倉で前撮りを、と言われたら、江ノ電の中と施設は使えません。 別の場所を提案することになります。

週末に撮れる場所の選び方は、公式メールマガジンでも扱っています。

条件は改定されます。申請の前に、必ず江ノ島電鉄と鎌倉市の最新の案内をご自身で確認してください。

この記事のまとめ

  • 江ノ電で仕事として撮るなら、土曜休日以外の9時〜17時。混雑時はさらに制限
  • 申請は江ノ島電鉄の撮影許可申請書。観光企画部へ。撮影料と立会い費の欄がある
  • 電車内と施設では三脚・照明・レフ板が使えない。持ち込みも不可
  • スタッフとキャストの総数は10名以下
  • 線路内と乗務員室は撮影不可。藤沢駅・鎌倉駅での折り返し乗車も不可
  • 公道を使うなら、所轄警察署の道路使用許可の写しを申請書と一緒に出す
  • 近隣への告知はチラシではなく直接話す。沿線は駐車禁止区間
  • 鎌倉市の条例では、車道で立ち止まる撮影と線路の周辺での撮影が迷惑行為
  • 鎌倉高校前の踏切には交通誘導員が配置されている(平日にも拡大)
  • 趣味で歩道から手持ちで撮るぶんには、手続きは要らない

江ノ島電鉄と鎌倉市の記載は2026年10月18日に確認したものです。

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執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)

柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。

監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)

一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。

この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。

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このサイトの監修者の本

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版)

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版/2026年2月)
このサイトで扱っている「需要を先に見つける」という考え方は、この本がもとになっています。