新幹線の撮影地を調べると、具体的な地名がたくさん出てきます。ただ、その多くは「誰かが撮った場所」であって、「撮っていい場所」とは限りません。
鉄道の撮影は、ここ数年で各社が繰り返し注意を出している分野です。先に禁止事項を押さえておくほうが、結果的に早く良い場所にたどり着けます。
各社とも、挙げている内容がほぼ同じです。 つまり業界全体の共通ルールだと考えてください。
JR九州は、次の行為を禁止事項として挙げています。
線路内や立ち入り禁止区域など、鉄道用地に正当な理由なく立ち入る行為
ホーム上での三脚や脚立・踏み台等を使用して撮影する行為
ホーム柵やホームドア、ホーム上の点字ブロックから外側に乗り出して撮影する行為
フラッシュや照明を使用して運行中の列車を撮影する行為
(出典:当社施設内等における撮影マナーのお願い(JR九州))
しなの鉄道も、2026年5月20日付の告知で同じ内容を出しています。
線路敷や踏切など、鉄道用地内での撮影は大変危険ですのでおやめください。
田畑や宅地内等の私有地へは立ち入らないようお願い
路上駐車等、交通の妨げになる行為はおやめください。
(出典:しなの鉄道からのお願い(列車の撮影等に関しまして))
整理すると、やってはいけないことは5つです。
JR東日本・JR東海・JR西日本で、公表しているルールの書き方が違います。3社の違いは東北新幹線の撮影地に表で並べました。
3番は見落としやすいです。 ホームは公共の場に見えますが、三脚は各社がそろって断っています。手持ちで撮るか、ホーム以外の場所を選ぶことになります。
舗装されていない細い道は、たいてい農家の私道かあぜ道です。柵やロープがあれば明確な意思表示です。
しなの鉄道が名指しで「田畑や宅地内等の私有地」と書いているのは、実際にそこへ入る人がいるからです。見分ける手がかりは3つあります。
迷ったら、公道から撮れる構図を選んでください。 踏切のそばで撮りたくなる場所ほど、鉄道用地の境界が曖昧です。
公園や施設で撮る場合の考え方は、公園の撮影許可がいらないのはどこまでかにまとめています。管理者が誰かを先に確かめる、という手順は鉄道でも同じです。
違います。路線名で調べるのが近道です。山陽新幹線が月1,000件、東海道が720件と分かれています。
検索されている量を見ると、関心は路線ごとに分かれています。
| 路線 | 月間検索数(「◯◯新幹線撮影地」) |
|---|---|
| 山陽新幹線 | 1,000 |
| 東海道新幹線 | 720 |
| 東北新幹線 | 590 |
| 山形新幹線 | 480 |
| 北陸新幹線 | 210 |
| 秋田新幹線 | 170 |
| 西九州新幹線・九州新幹線 | 各110 |
山陽新幹線がいちばん多いのは、高架と山あいの区間が多く、俯瞰で狙える場所が点在するためと考えられます。詳しい探し方は山陽新幹線の撮影地にまとめました。 一方、東海道新幹線は本数が多く、短時間でたくさん撮れます。
山形新幹線だけは条件が違います。法律上は在来線で、踏切があります。詳しくは山形新幹線の撮影地にまとめました。
駅で撮る場合は、大宮駅や岡山駅のように、新幹線が複数方向から入る駅が狙われています。
ただし、駅のホームでは三脚が使えません。 駅撮りは手持ち前提で考えてください。
新幹線は速いので、背景が勝負になります。富士山、伊吹山、浜名湖との組み合わせが狙われています。
検索されている組み合わせを見ると、狙われているのは自然の大きなものです。
📍 富士川(静岡県富士市)を地図で見る
📍 浜名湖(新居町周辺)を地図で見る
地図では、線路と背景が一直線に並ぶ場所を探します。橋梁や高架は、下から見上げられる公道があるかどうかが鍵です。ストリートビューで、歩道の幅と、立てる場所があるかを先に見ておいてください。
車で行く場合の注意は、車の撮影スポットの記事にまとめました。路上駐車は鉄道会社も名指しで断っています。
シャッター速度がすべてです。新幹線は在来線より速いので、止めるなら高速側に大きく振ります。
望遠レンズは距離を詰めるだけでなく、奥行きを圧縮する道具です。背景の山を大きく見せたいときは、離れて望遠で狙います。
各社の案内は改訂されます。行く前に、必ず該当する鉄道会社の最新の案内をご自身で確認してください。
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JR各社の案内は2026年9月に確認したものです。
## この記事のまとめ
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執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)
柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。
監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)
一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。
この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。
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