ラブグラフは、未経験でもカメラマンとして登録できる数少ないサービスです。
そのぶん「実際いくらもらえるのか」を知りたい人が多いのですが、中立に書いたページがほとんどありません。 出てくるのは公式のページか、活躍している方の体験談です。
公開されている数字を、そのまま並べます。
※以下は各社・各人が公開している情報です。いずれも数年前のもので、現在の条件とは異なる可能性があります。 応募の前に必ず最新の案内をご確認ください。
会社の発表に金額があります(ラブグラフから月収100万円のカメラマンが誕生。 2020年12月23日)。
1回の撮影あたりおよそ11,000〜30,000円(税抜)
幅は約3倍です。 リリースには、こう書かれています。
撮影プランやカメラマンランクに応じて変動
ランク制度があります。 入ったばかりの人と、上のランクの人では単価が違うということです。
本当です。ただし人数を見てください。
同じリリースの見出しが「ラブグラフから月収100万円のカメラマンが誕生」です。
全国に約500人のカメラマンが在籍
約500人のうち、11月度の月収が100万円を超えたのが1人。 それをニュースとして発表した、という構図です。
500人に1人だから発表されている、と読むのが正確だと思います。
経歴も書かれています。
元々国家資格を取って鍼灸マッサージ師をしていたものの、なかなか稼ぐことが難しくバイトを掛け持ちして疲弊している状態でした
そこから、こうなっています。
300組以上のゲストを撮影
これまでの指名依頼数300件以上
2020年秋には、ラブグラフ初CMにおける藤本美貴さんの撮影を担当
指名が300件。 1回撮って終わりではなく、同じ人が繰り返し頼んでいるということです。
わたしたちが出張撮影の公開口コミ1,978件を数えたときも、写真以外に触れているものが82.1%でした(出張撮影で選ばれる人は何が違う?)。指名が積み上がる理由は、たぶんそこにあります。
ここがいちばん知りたいところだと思います。
ランク制度の最下位から最速で最高ランクに上がったという方が、金額を公開しています(LOVEGRAPHで食べていく 2019年12月)。
まず、その方の実績です。
同社が基準を定めたランク制度の、一番下から最速で最高ランクに上がり、9ヶ月以内で総依頼件数200件達成(今も指名で伸びている)。Lovegraphのオフィシャルサイトのカメラマンページの掲載順は9ヶ月で一気に全国10番以内
そのうえでの金額です。
まだ一年も経っていないから正確な数字は出せないが、月の報酬は平均28〜29万円だ。そこから経費などを引いた額が月収になる。
経費を引く前で、28〜29万円です。
ご本人の評価も、そのまま書かれています。
30代でこの月収は多くはないと思うけど、フリーランス一年目の月収と考えたら大したもんだと思う。そして食べていくぶんには十分だ。
なお、この方はプロカメラマン歴6年目で入っています。 未経験からの数字ではありません。
公開されている数字から、逆算してみます。
1回の報酬を11,000〜30,000円とすると、月28〜29万円に届くのはおおよそ10〜26件です。
| 1回の報酬 | 月28万円に必要な件数 |
|---|---|
| 11,000円 | 約26件 |
| 20,000円 | 14件 |
| 30,000円 | 約10件 |
月26件は、週6件です。 撮影のほかに、移動・写真の選定・レタッチ・納品があります。
単価が上がらないと、件数で埋めることになります。 ここは他のサービスでも同じです。
単価の上げ方は、無料のオンライン講座の第3部で収益の試算と一緒に説明しています。
入れます。 採用ページに明記されています(ラブグラファー採用ページ)。
充実の研修で、未経験からでもプロの撮影技術が身につきます。会社員・主婦・学生も大歓迎です。
ここが、fotowaとの決定的な違いです。 fotowaは登録に有償での家族写真撮影の経験と作例20枚が必要で、最初の1件を作る場所ではありません。
ただし、研修に費用がかかる場合があります。 前出のリリースには「ラブグラフゼミナール」の受講料として 月額15,000円からという記載があります。
「未経験OK」と「無料」は別です。 応募の前に、費用がかかるのかを必ず確認してください。
各サービスの条件はカメラマンの登録サイトはどれ?にまとめました。
未経験から出張撮影を始める手順は、無料のオンライン講座で公開しています。全4部で、収益の試算まで入っています。登録はメールアドレスだけです。
公開されている数字を並べます。
| 受け方 | 報酬 |
|---|---|
| ラブグラフ | 1回 11,000〜30,000円(ランクで変動) |
| fotowa | 1時間 平日14,300円/土日祝17,550円(基準報酬) |
| くらしのマーケット | 自分で設定(手数料20%・最低2,000円) |
| スクールフォト | 1回12,000円(源泉引き後10,775円・交通費なし) |
| ブライダル(式場の下請け) | 1件1〜3万円 |
| ブライダル(直接依頼) | 1件11万円 |
入口としての価値と、単価の上限は別です。
ラブグラフは未経験から入れるところに価値があります。一方で単価は決まっていて、上限があります。
直接依頼の11万円と比べると、差は腕ではありません。誰から受けているかです。
報酬の構造はブライダルカメラマンはきつい?、単価の考え方はカメラマンの年収は420万円?にまとめています。
※この記事の金額はいずれも公開情報および個人の事例であり、同様の成果を保証するものではありません。
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執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)
柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。
監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)
一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。
この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。
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