紅葉 写真 撮り方で調べると、葉をどう鮮やかに写すかが出てきます。主役が葉で、人が写っていない説明がほとんどです。
家族写真を撮る側から見ると、紅葉は主役ではなく背景です。そして背景として使うなら、先に知っておくことがあります。
七五三と紅葉は、同じ11月でも時期がずれています。
気象庁は全国の気象台で「かえでの紅葉日」を観測しています。2020年の平年値からの差が公表されているので、そこから平年日を計算しました(出典:気象庁 生物季節観測の情報。2024年・2025年の観測日と平年差から算出)。
| 地点 | かえで紅葉の平年日 |
|---|---|
| 札幌 | 10月28日 |
| 新潟 | 11月15日 |
| 仙台 | 11月21日 |
| 広島 | 11月22日 |
| 東京 | 11月28日 |
| 名古屋 | 11月28日 |
| 大阪 | 12月1日 |
| 福岡 | 12月1日 |
| 京都 | 12月5日 |
| 鹿児島 | 12月15日 |
札幌と鹿児島で1か月半以上違います。 「11月が紅葉」とひとくくりにできません。
なお2024年・2025年それぞれの観測日と平年差から逆算しても、同じ平年日になります。計算はどちらの年からでも一致しました。
ほとんどの地域で、ずれます。
七五三は11月15日を中心に、その前後の土日に集中します。一方、東京のかえで紅葉の平年日は11月28日。13日後です。
京都はもっと離れていて12月5日。七五三から20日後になります。大阪と福岡は12月1日です。
つまり「七五三の写真を紅葉の中で撮りたい」という依頼は、関東以西ではまず成立しません。 依頼を受ける時点でこれを伝えられるかどうかが、当日の落差を防ぎます。
紅葉を背景にした家族写真を撮るなら、七五三とは別の日として提案することになります。11月下旬から12月上旬、地域によっては12月中旬です。
1件の依頼を2件にできる、とも言えます。 依頼をどう組み立てるかは公式メールマガジンでも触れています。
紅葉の本番が11月末から12月初旬にずれるということは、一年で最も日が短い時期にかかるということです。
国立天文台の暦計算室から、東京の日の入りを引きました(出典:国立天文台 暦計算室 各地のこよみ。2026年の値)。
| 日の入り(東京) | 南中高度 | |
|---|---|---|
| 11月15日 | 16:35 | 35.9° |
| 12月15日 | 16:29 | 31.1° |
16時半には終わります。 14時開始でも、実際に撮れるのは2時間強です。
ただし南中高度31〜36°というのは、一年で最も光が低いということでもあります。真上から当たらないので顔に影が出にくく、斜めから差す光が葉を透かします。紅葉と人物を同時に撮るには、条件のいい時期です。
葉を透かすなら、太陽を背にするのではなく、葉の向こう側に光を置きます。 人物には正面から光が回らなくなるので、レフ板を使うか、露出を人物側に合わせて背景を明るく飛ばすかを選びます。
紅葉の名所は、寺社であることがほとんどです。そして寺社には撮影の規定があります。
清水寺(2026年8月21日時点、よくあるご質問)
許可なく境内を使用して作品を制作すること、営利や営業に繋がる作品の撮影は固くお断りします
ドローンを使った撮影、一脚、三脚を使った撮影、ウエディング、コスプレ、モデルを使った撮影はできません。
根津神社(境内での撮影について)は、許可していない撮影として次を挙げています。
大きな機材やレフ版、用具、毛せんなど敷物を使用しての撮影
レフ板が名指しで挙がっています。 光を足す道具は、他の参拝者から見れば大きな機材です。
紅葉の時期は、そもそも人が最も多い時期です。混雑期に機材を広げること自体が難しいと考えて設計してください。
※各社の規定は2026年8月21日時点のものです。規定は変わります。必ずご自身で最新のものを確認してください。
人を避けて撮ろうとすると、いつまでも撮れません。消すのではなく、判別できなくします。
出張撮影のfotowaは、60分の撮影で75枚以上の納品を規定しています(出典:fotowa フォトグラファー募集。2026年8月21日時点)。48秒に1枚です。混雑した名所で場所を探し続ける余裕はありません。入る前に、撮る位置を決めておきます。
写真を仕事にするまでの手順は、公式メールマガジンで配信しています。撮り方・仕事のありか・値段の決め方を、曜日ごとに分けて隔日でお届けします。登録はメールアドレスだけです。
同じ時期の仕事については七五三写真の撮り方、光の使い方はポートレートの撮り方もあわせてどうぞ。
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執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)
柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。
監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)
一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。
この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。
月・水・金・日の18時30分。撮り方の手順、料金の決め方、依頼の受け方。1通5分で読み終わる分量です。購読は無料で、解除はいつでもできます。