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フォトクリエイトのカメラマンの報酬は?社員と業務委託を比べた

イラスト。グラフと旗

フォトクリエイトは、業務委託と社員の両方でカメラマンを募集していて、どちらも金額を公開しています。

同じ会社が、同じ仕事を、2つの契約の形で出している。比べられる材料がそろっているのは珍しいことです。

この記事では、公開されている募集要項を並べます。

※以下はプロカメラマン採用|フォトクリエイトの各ページ(株式会社フォトクリエイト)の2026年9月1日時点の記載です。条件は変わります。応募前に必ず最新の要件をご自身で確認してください。

フォトクリエイトとは、どんな会社ですか?

学校行事とスポーツの撮影を、全国で請け負っている会社です。撮った写真をインターネットで販売する仕組みを持っています。

撮影の対象は、募集要項に細かく書かれています。

  • スクール ── 運動会、遠足、修学旅行、スポーツ大会、日常風景、アルバム撮影
  • スポーツクラブ ── スポーツ合宿、スキー合宿、遠足
  • スポーツイベント ── サッカー、バスケ、バレーボール、野球、マラソン、トレイルラン、体操系、武道系、自転車、モーター
  • その他 ── 舞台撮影(バレエ、吹奏楽、ダンス)

行事の写真を保護者が買うという点では、スクールフォトのカメラマンと同じ構造です。違うのは、スポーツの比重が大きいことです。

業務委託の報酬は1件いくらですか?

金額が明記されています。

報酬 1件あたり10,000円〜30,000円
経験・実績に応じて優遇します。また、撮影ジャンルによって設定が異なります。

幅が3倍あります。 そして幅の理由も2つ書かれています。経験・実績と、撮影ジャンルです。

同じ業界の公開値と並べます。

1件の金額交通費
フォトクリエイト10,000〜30,000円支給
えんフォト15,000円(税別)〜記載なし
スクールフォト(6年続けた方の公開値)12,000円(源泉引き後10,775円)なし

下限だけを見ると、いちばん低いのはフォトクリエイトです。 ですが、次の項目で位置が変わります。

交通費と、雨で中止になったときは?

ここが他と違います。

諸手当 交通費・諸経費支給
宿泊手当あり
雨天・天災によるイベント開催中止の場合、報酬補償制度あり
※弊社規定より

3つとも、スクールフォトの募集ではあまり見ない条件です。

交通費が出ないと、1件12,000円の仕事から往復2,000円が消えます。実質10,000円です。 遠方なら、もっと減ります。

そして雨天中止。屋外の運動会とスポーツイベントを撮る以上、これは必ず起きます。予定を空けていた1日が、天気で消える。 そこに補償があるかどうかは、年間の収入で見ると小さくありません。

えんフォトも会社都合のキャンセルには補償があります(前日2,500円・当日5,000円)。金額まで公開しているのはえんフォト、対象に天災を含めているのはフォトクリエイトという違いです。

「1件いくらか」だけで比べると、この差は見えません。

応募の条件は何ですか?

学歴も年齢も問われません。

学歴 不問
年齢 不問(20代~幅広い年代の方が活躍しています)
撮影経歴 人物撮影経験1年以上(経験者歓迎)

条件は「人物撮影経験1年以上」の1つだけです。

ここは他社と分かれるところです。fotowaは有償の撮影経験と作例20枚を求めます。ラブグラフは未経験OKと明記しています。フォトクリエイトはその中間で、「1年」という数え方ができる基準を置いています。

副業についても明記があります。

※副業・ダブルワーク可能です。

エリアごとに、募集の強さが違うことも公開されています。東海・関西・九州が「積極採用中!」、関東はスクールとスポーツクラブ、北海道は撮影経験3年以上〜歓迎とあります。

住んでいる場所で、入りやすさが変わります。

どんな機材が要りますか?

ジャンルごとに、必要なレンズが分けて書かれています。

ボディ

APS-C以上のミラーレスまたは一眼レフ機必須
サブ機必須

レンズ

ジャンル使用機材例
スクール24-70mm/24-105mm/18-200mm
スポーツクラブ24-70mm/24-105mm/18-200mm/70-200mm
スポーツ室内:70-200mm f2.8/屋外:400mm相当のズームレンズ

スポーツを受けるなら、400mm相当が要ります。 ここが、機材でいちばん重い部分です。スクールだけなら18-200mm1本でも形になりますが、スポーツは機材が先に必要になります。

報酬の幅(10,000〜30,000円)が「撮影ジャンルによって異なる」と書かれているのは、おそらくここと対応しています。機材の要求が重いジャンルほど、単価が上に振れると読むのが自然です。

サブ機必須はえんフォトと同じで、業界としての標準と見てよさそうです。機材の考え方はカメラマンは独学でなれる?にも書きました。

選考は何段階ありますか?

4段階です。

1. WEB選考シートによる選考
2. サンプル写真データによる選考
3. オンライン面接
4. 契約・登録

面接時には履歴書と、撮影実績の分かるポートフォリオの提出が求められます。

そして、はっきりした注意書きがあります。

エントリー後6営業日以内に弊社から連絡がなかった場合は、不採用としてご了承ください。

連絡がなければ落ちています。 待たずに次へ動く、という判断ができます。

ポートフォリオの作り方はカメラマンのポートフォリオはどう作る?にまとめました。

社員カメラマンだと、いくらですか?

同じ会社が、社員の金額も公開しています。

四大卒以上 :年俸252万円〜(みなし残業20時間/月 あたりを含む)
専門・短大卒:年俸222万円〜(みなし残業20時間/月 あたりを含む)

内訳も出ています。年収222万円の場合、基本給160,000円+固定残業代25,000円(20時間相当)。20時間を超えた分は追加で支給されます。

雇用形態は契約社員(最大三年間の有期契約)、勤務地は東京本社、年齢は20代前半。完全週休二日制で年間休日120日以上、社会保険は完備です。

※この社員募集の要項には入社時期が2019年4月1日と記載されています。現在も同じ条件とは限りません。必ず最新の募集をご確認ください。

業務委託と社員、どちらが上ですか?

金額だけで見ると、業務委託です。

年俸222万円に届くために必要な件数を計算します。

1件の単価年222万円に必要な件数月あたり
10,000円222件18.5件
20,000円111件9.3件
30,000円74件6.2件

単価が2万円まで上がれば、月9件で社員の年俸に並びます。

ただし業務委託には、社会保険も有給も賞与もありません。機材の費用も自分持ちです。同じ222万円でも、手元に残る額は違います。

そして、どちらの数字もjob tagが公表している商業カメラマンの平均年収492.2万円の半分以下です。この平均には、独立して直接依頼を受けている人が含まれています。受け取り先が変われば、金額の水準そのものが変わります。

年収の見方はカメラマンの年収は420万円?にまとめました。

どんな人に向いていますか?

スポーツを撮れる人です。

募集要項を読むかぎり、フォトクリエイトはスポーツの比重が大きく、400mm相当を持っている人が有利です。逆に言えば、その機材があれば単価の上の方に届く可能性があります。

副業として始める人にも向いています。副業可と明記され、学歴も年齢も問われず、交通費が出て、雨で流れても補償がある。始めるときの持ち出しが小さい形です。

向いていないのは、単価を自分で決めたい人です。金額は会社が決めます。

現実的なのは、両方を並行することです。回数と実績を積みながら、直接いただく仕事を別に作る。

その作り方は、無料のオンライン講座の第3部で、収益の試算と一緒に説明しています。

この記事のまとめ

  • フォトクリエイトは学校行事とスポーツの撮影を全国で請け負う会社
  • 業務委託の報酬は1件あたり10,000円〜30,000円。幅の理由は経験・実績撮影ジャンル
  • 交通費・諸経費が支給される。宿泊手当もある
  • 雨天・天災による中止には報酬補償制度がある(弊社規定より)
  • 応募条件は学歴不問・年齢不問・人物撮影経験1年以上副業可
  • 東海・関西・九州が積極採用中。北海道は撮影経験3年以上〜歓迎
  • 機材はボディ+サブ機必須。スポーツは室内70-200 f2.8/屋外400mm相当
  • 選考は4段階6営業日以内に連絡がなければ不採用
  • 社員カメラマンは年俸222万円〜(専門・短大卒)/252万円〜(四大卒)。契約社員・東京本社
  • 業務委託で年222万円に届くには、1件2万円で月9.3件
  • どちらもjob tagの平均年収492.2万円の半分以下。 受け取り先が変われば水準が変わる

比べるときは、1件の金額だけを見ないでください。 交通費が出るか、流れたときに補償があるか。年間で数えると、そこが効いてきます。

単価そのものを上げる側の設計は、無料のオンライン講座で順に説明しています。

※この記事の金額はいずれも各社が公開している情報および個人の事例であり、同様の報酬を保証するものではありません。

執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)

柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。

監修:小椋 翔フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)

一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。

この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。

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このサイトの監修者の本

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版)

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版/2026年2月)
このサイトで扱っている「需要を先に見つける」という考え方は、この本がもとになっています。