「スクールフォト カメラマン」で検索すると、募集している会社のページばかりが出てきます。
登録カメラマン数、提携している園の数、無料研修。どれも募集する側が書いたものです。
実際に何回撮って、いくらになるのか。そこを書いたページは、ほとんどありません。
この記事では、募集要項と、実際に6年続けた方が公開している金額を、並べて見ます。
幼稚園・保育園・学校の行事を撮り、その写真を保護者がネットで購入するという仕組みです。
撮る行事は、1年を通してあります。
入園式、遠足、発表会、運動会、お泊まり保育、節分、芋掘り、卒園式。
9月から11月が、いちばん動きます。 運動会と発表会が重なるからです。求人サイトにも「10月繁忙期の案件あり」という募集が出ます。
大手が何社かあり、それぞれ規模を公開しています(各社サイト、2026年8月23日時点)。
どこも「業務委託」です。 雇用ではありません。業務委託で受けるときの確認事項はカメラマンの業務委託とは?にまとめました。
入口としては、入りやすいほうです。
はいチーズ!は無料研修を用意していると書いていますし、えんフォトは「挑戦してみたい」層まで対象にしています。
機材は自前が基本です。 ここは求人によって違うので、必ず確認します。
ここが、募集ページに書かれていない部分です。
6年ほどスクールフォトを続けた現役カメラマンの方が、実額を公開しています(今どきのスクールフォトグラファーの環境)。
ギャラは5年ほど12000円でした。(関西)一度も上がらずでした
そこから引かれます。
源泉(10.21%)をひかれると・・・10,775円です。交通費は当時でませんでした。撮影が長くても短くてもこんなもんでした。
手取り10,775円。交通費なし。
そしてこの1回に、どれだけ時間がかかるか。
半日ぐらいの撮影で最初に述べたギャラです。(関東はもう少しもらえるかと)その後家に帰り、データをセレクトして、ウェブで納品です。まぁ1日潰れるわけです。
半日の撮影+セレクト+納品で、1日。 その1日が10,775円ということです。
なお、この方は今は2万円〜、交通費も出る条件で受けていると書いています。会社によって、また経験によって変わります。 関東はもう少し高いという記述もあります。
ここが一番大事なところです。 同じ方が、理由を書いています。
スクールフォトはカメラマンを無料で派遣して、写真を売って利益を出します。
園はカメラマン代を払いません。 会社が無料で派遣し、あとから保護者が買った写真の代金で回収します。
さらに、園には営業担当がつき、写真を並べて売るシステムも必要です。カメラマン以外のところにも人件費がかかっています。
つまり、あなたの報酬の原資は、その日の写真がどれだけ売れたかではなく、会社全体の収支から決まります。 だから撮影が長くても短くても同じ金額で、5年間据え置きにもなります。
出張撮影と、ここが決定的に違います。
出張撮影はご家族から直接いただくので、1件2万円から3万円になります。同じ「子どもを撮る仕事」でも、誰からお金をもらうかで金額が変わります。
料金の決め方は出張撮影の料金相場にまとめました。
未経験から出張撮影を始める手順は、無料のオンライン講座で公開しています。全4部で、収益の試算まで入っています。登録はメールアドレスだけです。
あります。 同じ方が、こう書いています。
しっかり突き詰めていくと、スクールフォトはわりと奥が深い撮影かと思います。写真館のカメラマンが90点ぐらいの写真をコンスタントに叩き出すのは日々こんな撮影をこなしているからだと思います。
「コンスタントに90点」が、仕事の写真です。
家族写真の出張撮影でも、求められるのは同じことです。1枚の傑作ではなく、外さないこと。
現場で身につくものも具体的です。
この3つは、七五三でもお宮参りでも、そのまま使えます。 子どもの撮り方は子ども写真の撮り方、集合写真は集合写真の撮り方にまとめています。
回数をこなせる仕事は、そう多くありません。 入口として使う価値は、そこにあります。
判断するときに見るのは、この4つです。
1. 1回の報酬(源泉を引いた後でいくらか)
2. 交通費が出るか(出ないなら、実質はもっと下がります)
3. 拘束される時間(撮影だけでなく、セレクトと納品まで)
4. その日の実働時間で割ると、いくらになるか
4を出してみてください。 10,775円を1日で割ると、時給がいくらになるか。
そのうえで、続けるなら選択肢は2つです。
片方だけにしないのが現実的です。回数で技術を積みながら、単価の取れる仕事を別に作る。
単価の取れる仕事の作り方は、無料のオンライン講座の第3部で、収益の試算と一緒に説明しています。
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執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)
柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。
監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)
一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。
この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。
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