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えんフォトのカメラマンは、1件いくらになるのか?

父と子がタブレットを見る(海外モデル)

「えんフォト カメラマン」で検索する人が続けて調べているのは、報酬とギャラです。

出てくるのは、えんフォトの募集ページとログインページです。第三者が中身を検討したページが、ほとんどありません。

この記事では、公式の募集要項に書かれていることを並べ、そこから読み取れることと、書かれていないことを分けます。

※以下はいずれもえんフォト カメラマン募集ページ(株式会社うるる)の2026年8月31日時点の記載です。条件は変わります。応募前に必ず最新のものをご確認ください。

えんフォトとは、どんな仕組みですか?

幼稚園・保育園の写真販売システムです。運営は株式会社うるるで、全国2,500園以上が使っていると案内しています。

園の行事をカメラマンが撮り、その写真を保護者がネットで買う。 園は写真の販売にかかる手間を持たなくてよくなります。

園がカメラマンに撮影料を払うのではありません。 保護者が買った写真から回収する仕組みです。同じ仕組みはスクールフォトのカメラマンは稼げる?にも書きました。報酬の水準は、ここで決まります。

契約の形は業務委託です。雇用ではありません。

報酬は1件いくらですか?

1件あたり15,000円(税別)からと募集要項に書かれています。拘束時間で変わります。

撮影報酬 1件あたり15,000円(税別)~

「〜」が付いています。 そして、すぐ下に注記があります。

※研修・撮影時間(拘束時間)・繁忙日などの条件により、実際の支払額は変動する場合があります。
※具体的な報酬額や支給条件の詳細は、個別契約時に明示いたします。

15,000円は下限です。そして上がる条件として、拘束時間と繁忙日が挙がっています。

写真撮影の報酬からは、支払う側が所得税を源泉徴収します(所得税法204条1項1号)。えんフォトが源泉徴収しているかは公開されていませんが、仮に10.21%が引かれるとすると、15,000円から1,531円が引かれて13,469円です。

募集要項には、登録料は無料と書かれています。月額もありません。

「1件あたり」は、何時間のことですか?

募集要項に拘束時間の目安はなく、「撮影時間(拘束時間)により変動する」とだけ書かれています。

運動会と、月に一度の日常撮影が同じ1件かどうかは、この文面では分かりません。

一方で、撮影枚数の目安は、募集要項にはっきり書かれています。

撮影枚数 目安 約300枚/1時間 (最低撮影数:200枚/1時間)

1時間で300枚。 運動会のように3時間動く行事なら、900枚前後になります。

枚数の目安があって、時間の目安がありません。 判断するときは、二次審査の場か契約内容の提示のときに、「この案件は何時間拘束で、いくらか」を必ず確認してください。

同じ計算をどう当てるかは、カメラマンの年収は420万円?にも書きました。金額そのものより、実働時間で割った額を見ます。

撮影枚数の目安は、何を意味しますか?

300枚/1時間は、撮り方の指定に近い数字です。保護者が買う仕組みなので、写っている子どもの人数が売上に直結します。

ノルマかどうかは、よくある質問に答えがあります。

弊社基準での目安を設けております。ただし、撮影内容や状況によっては難しい場合がございますので、ノルマではございません。目安を下回る場合には、納品時に状況のご報告をお願いしております。

ノルマではないが、下回れば報告が要る。 その意味では、実質の基準です。

撮ったあとの作業量も、この枚数から逆算できます。900枚を確認して納品する時間は、レタッチのやり方は?で試算した時間の考え方がそのまま使えます。

キャンセルになったら、補償はありますか?

あります。えんフォトは、会社都合のキャンセルを前日2,500円・当日5,000円と公開しています。

撮影前日に弊社都合によりキャンセルの場合は、2,500円お支払いいたします。また撮影当日に弊社都合によりキャンセルの場合は、5,000円お支払いいたします。

業務委託の募集で、キャンセル料を金額つきで先に出しているところは多くありません。

ただし前日2,500円は、15,000円の6分の1です。予定を空けていた1日分の補填にはなりません。「補償はあるが、埋め合わせにはならない」と読むのが正確です。

※不測の事態の際はこの限りではない、という但し書きが付いています。

必要な機材は何ですか?

カメラボディ2台(ISO6400以上・1,000万画素以上)を含め、えんフォトが推奨機材をかなり具体的に指定しています。

  • カメラボディ ── ISO感度6400以上、1,000万画素以上。原則2台持参(バッテリー切れ・故障の回避のため)
  • 標準ズーム 24-70mm
  • 望遠ズーム 70-200mm
  • 外部ストロボ ガイドナンバー20以上を推奨、純正推奨
  • 三脚 ── 必須(集合写真のため)
  • 記録メディア ── 納品と検収が完了するまでフォーマット禁止

募集要項には、魚眼とマクロは使用不可、純正以外のレンズも不可と書かれています。

推奨なので必ず持っていなければならないわけではなく、条件に合わない機材がある場合は事務局に報告、という運用です。ただし三脚だけは、募集要項に「必須」とあります。

70-200mmは、運動会で子どもの表情を撮るために要ります。この1本を持っているかどうかが、実質の入口になります。 ストロボをどう使うかはストロボの使い方は?にまとめました。

審査は何段階ありますか?

エントリーから契約まで5段階で、審査は一次(書類)と二次(対面またはWeb)の2段階です。

  1. エントリー ── フォームに記入
  2. 一次審査 ── フォームの内容で判断。結果はメール
  3. 二次審査 ── 対面またはWebミーティング
  4. 契約内容の確認 ── 報酬と契約内容が提示される
  5. 契約締結 ── 契約書を提出

報酬の具体額が出てくるのは4番目です。 二次審査を通ってから、はじめて金額が分かります。

募集条件には、腕の話がほとんど出てきません。

・子供好きな方
・清潔感のある身だしなみができる方
・一般社会人として常識的行動・礼節を重んじる方
・責任感を持って業務に当たれる方

そして、こう続きます。

幼稚園・保育園での撮影になりますのでカメラマンとしての経験だけでなく人柄を重視して採用しております

対面の二次審査があるのは、そのためです。 服装の考え方はカメラマンの服装は?にまとめています。

現場では専用のビブスを着ます。

案件はいつ多いですか?

9〜10月の運動会、12月の発表会、3月の卒園式がもっとも多いと、よくある質問に書かれています。

保育園の行事全般ですが、中でも9~10月の運動会、12月の発表会、3月の卒園式がもっとも多い依頼となります。

9月・10月・12月・3月。 ここに集中します。案件の打診は原則メールで個別に来る形で、繁忙期は先に予定を出す運用になることもあります。

土日に動ける人が有利です。 平日の行事もありますが、運動会は土曜が多くなります。

他のサービスと比べると、どうですか?

えんフォトは1件15,000円(税別)から。スクールフォトの実額12,000円より上にあります。

1件の金額条件
えんフォト15,000円(税別)〜業務委託・登録料無料・拘束時間で変動
スクールフォト(6年続けた方の公開値)12,000円(源泉引き後10,775円)交通費なし・関西・5年据え置き
fotowa平日14,300円/土日祝17,550円1時間・登録に有償経験と作例20枚が必要
出張撮影(ご家族から直接)2〜3万円集客を自分でする

下限の15,000円でも、スクールフォトの実額より上にあります。 そして登録料が無料で、経験の条件が明記されていません。

一方で、ご家族から直接いただく仕事の半分です。 差は腕ではありません。誰から受け取るかです。 保護者が買った写真から回収する仕組みである以上、金額の上限は動きません。

登録先ごとの違いはカメラマンの登録サイトはどこがいい?に、業務委託で受けるときの確認事項はカメラマンの業務委託とは?にまとめました。

どんな人に向いていますか?

回数を踏みたい人です。集客をしなくてよく、同じ条件の現場が繰り返し来るので、迷う時間が減ります。

えんフォトのような仕事には、出張撮影にはないものがあります。集客をしなくていい。 そして同じ条件の現場が繰り返し来ます。 300枚を1時間で撮り続けると、迷う時間が減ります。

向いていないのは、単価を上げたい人です。仕組み上、上限があります。

現実的なのは、両方を並行することです。回数で技術を積みながら、単価の取れる仕事を別に作る。

単価の取れる仕事の作り方は、無料のオンライン講座の第3部で、収益の試算と一緒に説明しています。

この記事のまとめ

  • えんフォトは幼稚園・保育園の写真販売システム。運営は株式会社うるる、全国2,500園以上
  • 契約は業務委託。登録料・月額は無料
  • 報酬は1件あたり15,000円(税別)〜。拘束時間と繁忙日で変動すると明記
  • 「1件あたり」が何時間かは公開されていない。 契約内容の提示のときに必ず確認する
  • 撮影枚数の目安は約300枚/1時間(最低200枚)。ノルマではないが下回れば報告が要る
  • キャンセル補償は前日2,500円・当日5,000円。金額つきで公開されているのは珍しい
  • 機材はボディ2台・24-70・70-200・外部ストロボ・三脚(必須)。魚眼とマクロは不可
  • 審査は一次(書類)と二次(対面またはWeb)の2段階。報酬額が出るのはその後
  • 採用は「カメラマンとしての経験だけでなく人柄を重視」と明記
  • 繁忙期は9〜10月の運動会、12月の発表会、3月の卒園式
  • 下限でもスクールフォトの実額より上。ただし直接依頼の半分。 差は腕ではなく、誰から受け取るか

判断するときは、提示された金額を実働時間で割ってください。 撮影だけでなく、移動と納品作業を足した時間で割ります。

その計算のしかたと、単価を上げる側の設計は、無料のオンライン講座で順に説明しています。

※この記事の金額はいずれも各社・各人が公開している情報であり、同様の報酬を保証するものではありません。

執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)

柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。

監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)

一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。

この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。

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このサイトの監修者の本

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版)

『増補改訂版 副業するならカメラマン』小椋翔・著(フォレスト出版/2026年2月)
このサイトで扱っている「需要を先に見つける」という考え方は、この本がもとになっています。