室内の写真が暗く写る、ブレる、色がくすむ。原因のほとんどは、光の量が屋外より圧倒的に少ないことにあります。
設定をいじる前に、まず光を増やす方法から考えます。順番を間違えると、ISOだけを上げて画質が荒れた写真になります。
F値→シャッタースピード→ISOの順に決めます。人物ならF1.8〜2.8、手持ちなら1/100秒以上が目安です。
| 手順 | 目安 |
|---|---|
| 1. 絞り(F値) | 人物はF1.8〜F2.8、部屋全体を写すならF11程度 |
| 2. シャッタースピード | 手持ちなら1/100秒以上を保つ |
| 3. ISO感度 | 三脚があればISO100。手持ちで暗ければISO800以上まで上げる |
(出典:Adobe)
ISOを先に上げるのは最後の手段です。上げるほどノイズが増え、写真がざらつきます。絞りを開ける、シャッタースピードを落とせるところまで落とす。その2つで足りない分だけ、ISOで補います。
初めのうちは、絞り優先モードを使うと管理する数値が減ります。F値だけ自分で決めれば、シャッタースピードとISOはカメラが合わせてくれます。
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部屋の中でいちばん大きい窓から取ります。窓に対して斜め45度に被写体を置くと、陰影のバランスが取れます。
その窓のそばに被写体を置くだけで、設定をいじるより効果があります。窓に対して被写体を真正面ではなく、斜め45度の位置関係にすると、明るい面と影の面のバランスが取りやすくなります(出典:Genkosha Pictures)。
光が強すぎて影が濃く出るときは、カーテンを1枚挟むと光が柔らかくなります。逆に影が気になる側には、白い紙や布を置くだけでも、レフ板の代わりになって陰影が和らぎます。
あれば設定の自由度が上がりますが、無くても撮れます。効果が出やすいのは、被写体が動かない撮影です。
手持ちの場合は、1/100秒より遅くしないことを基準にします。それより遅くすると、自分の手ブレが写真に出ます。
依頼先の照明を、当日まで自分でコントロールできないことが多いです。光が混ざると色味がちぐはぐになります。
蛍光灯とLEDと窓の光が混ざる部屋では、色味がちぐはぐになりがちです(ホワイトバランスの調整はレタッチのやり方で扱っています)。可能なら、照明を消して窓の光だけにする、または全部の照明を同じ種類に揃えるよう、事前に依頼者へ相談しておくと現場で迷いません。
飲食店の料理撮影や、オフィスでのビジネスプロフィール撮影のように、室内が舞台になる仕事は他にもあります。それぞれの現場の条件はレストランの写真の撮り方、ビジネスプロフィール写真の出張撮影にまとめています。
フラッシュを使ってもいいですか?
内蔵フラッシュを正面から当てると、影が硬く出て不自然になりやすいです。使うなら天井や壁に向けてバウンスさせるか、外付けのストロボを使ってください。
スマホでも同じ考え方は使えますか?
F値やISOを個別に操作できない機種が多いですが、「窓のそばに置く」「暗い場所を避ける」という光の考え方はそのまま使えます。
部屋全体を明るく写したいときは?
1枚で無理に明るくしようとせず、複数の照明を点けて全体の光量を底上げしてから撮るほうが、自然な仕上がりになります。
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執筆:山野井 孝志(フォレスト出版)
柔道整復師。施術とコーチングの経験はあわせて5万件以上。セラピスト向けのセミナー事業で成約率を10%から60%に引き上げ、後輩のセミナー事業の立ち上げにも携わり、年商6,000万円のビジネスを構築。現在はフォレスト出版に在籍しています。
監修:小椋 翔(フォトグラファーの学校 学校長/通称:オグショウ)
一般社団法人日本ニューボーンフォトグラファー協会 代表理事。経営コンサルタント。現在5社経営。わが子を撮影するために購入した3万円のカメラ1台で、そのまま写真館をオープンし、その後に出張撮影を開始。2017年、カメラマンを育成する「カメラマン全力授業」「フォトグラファーの学校」を全国で開始し、卒業生は1,400名。日本初のセルフウェディングフォトスタジオ「SELDING」を沖縄に2店舗経営。経営コンサルタントとして3,000人以上を支援。著書に『増補改訂版 副業するならカメラマン』(フォレスト出版)。
この記事は、小椋翔さんの著書・セミナー・受講生へのインタビューと、各サービスの公式情報をもとに構成しています。
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